<ゼロ・エミッション> 環境負荷低減を目指す
川崎事業所が立地するエリアは、川崎市の環境調和型の街つくり(エコタウン)構想の一環として計画された事業環境のゼロ・エミッション工業団地となっています。
団地内の各企業は当社初め、環境負荷低減に積極的に取組んでおり、当社は壊れた木製パレットや木屑、ストレッチフイルムなど廃棄物のリサイクルを実施しています。こうした背景もあり、増設庫の冷凍設備の冷媒にはアンモニアを採用しています。
熱効率の高い直膨式で小型冷凍機(充填量50キロ前後)7台を分散配置、配管距離を最短にしたほか散水装置、除害装置を導入するなど高い安全性を確立しています。更に電力不要の蓄光式避難誘導板を採用するなど細心の配慮も加えています。
また、増設庫は川崎市の「施設評価CASBEE」(建築環境総合性評価システム)の認定も受けています。
川崎事業所の庫腹能力は3万トンを超えており、IT、物流マテハン機器を備えた物流センター機能を有しており、プラットフォームに陽圧除湿装置を設置、高い温度管理(プラットフォーム温度0〜3℃)・品質管理のもと、バーコードによるロケーション管理、ハンディターミナルを使った入出庫処理、文字認識システムを使った検品システムによる効率的な荷役作業を可能にするほか、商品入出庫履歴追跡システム等を機軸とした冷蔵情報システムを導入しています。
現在は、乳製品、アイスクリーム、冷凍食品などを保管し、物流専門会社との提携によりフローズン共配センターとしての役割を果たしています。
また平成22年に増設した第2冷蔵倉庫は大手コンビニエンスストアチェーンの配送拠点としては最大規模のフローズンエリアデポとなっており、直接店舗への配送、各地センターへの配送を併せ3,800店舗へフローズンフーズの供給を行っています。東京都大田区の京浜島事業所(庫腹能力7,633トン)でも川崎事業所同様に、乳製品、アイスクリーム、冷凍食品などの保管を行っています。
敷地面積 |
約14,000m² (約4,300坪) |
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延床面積 |
約28,000m² |
構造 |
冷蔵庫棟 RC造 5階建 |
冷蔵倉庫内訳 |
収容能力 26,400トン |
荷捌場 |
ドックシェルター 16基(電動スライダー) |
荷役機器 |
昇降機 1基 |
仕分場 |
面積約600m²(約180坪) 2室 |
許認可 |
保税蔵置場、動物検疫所指定検査場所、 |
<平成22年竣工した第2冷蔵倉庫>
■フローズンセンター機能を拡充した自然冷媒採用のF級1万トン級倉庫
RC造5階建、建築面積1,813m²、延床面積8,648m²のF級1万トン級倉庫です。平成14年に竣工した既設庫(2万トン)に併設されています。1階、2階が大手コンビニエンスストアー専用のフローズンセンター、3階〜5階は冷蔵倉庫で構成されており、保管能力はF級11,000トン、1・2階部分を除いた実質保管スペースは6,200トンです。
第2冷蔵倉庫は、保管と配送機能を融合した複合型物流センターとなっており、荷捌棟を併設せず1棟全体がF級冷蔵倉庫となっています。フローズンセンターは庫内温度と同じマイナス25℃に設定され、1階が店舗別出荷エリア、2階が自動仕分・ピッキングエリアとしてCVS向けの冷凍食材、アイスクリームなどの仕分・配送業務を行っています。
■二重防熱扉を採用
垂直搬送機(1.5トン)は低温荷捌場と冷凍庫内に各1基、計2基設置され、1階低温荷捌場から各階への入庫、3〜5階庫内から1・2階への直接、庫内出庫ができるほか1階と2階はカゴ車専用昇降機及び冷凍保冷ボックス専用コンベアで連結し、より効率的な仕分・日配作業を可能にしています。ドックシェルターは全部で16基、全面的に防熱扉を採用しているがこのうち正面大型車4基はスライダー型、側面の小型車12基は2重扉構造として外気温の進入をシャットアウトしています。加えて各シェルター及び待機駐車場にスタンバイ電源も併設しています。
施設の特徴
(1)マイナス25℃管理の24時間計画配送出荷センター。
(2)冷蔵庫断熱材は高断熱で地球温暖化係数の低い材料を選定。
(3)冷却設備の冷媒は自然冷媒(アンモニア)としCO2削減を実施。
(4)冷蔵庫照明は低温型蛍光灯及びLEDとしCO2削減を実施。
(5)敷地内に可能な限りの緑化を実施。
(6)1階の出庫ドックはF級温度冷気対応ドックシェルター仕様。
(7)冷凍庫内長辺梁間は11mとしてテナント配送車接車台数を向上。
(8)各階は第1・第2冷蔵倉庫ともフロアーが続いており、一つの倉庫として入出庫作業が可能。
京浜島事業所は大田中央卸売市場及び多数の大型冷蔵倉庫が集築している、大井・平和島地区の一角にある京浜島に位置し、首都高速・環状7号線に隣接した交通アクセスに恵まれた、格好の物流拠点となっています。立地事業環境面から保税蔵置場、動物検疫検査場所等を活用した輸入商品の取り扱いが多くあり、取扱商品の荷役、保管、事務処理等を効率的に結合された冷凍情報システムを用い、冷凍食品やアイスクリームなどの大口商品・小口商品の多品種・多様な商品の確実な荷扱いを行い、品質・在庫管理面とともに荷主各位から高いご信頼をいただいています。
敷地面積 |
約2,800m² |
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延床面積 |
約6,000m² |
構造 |
冷蔵庫棟 RC造 4階建 |
冷蔵倉庫内訳 |
収容能力 約8,000トン |
荷捌場 |
ドックシェルター 5基 |
荷役機器 |
昇降機 3基 |
許認可 |
保税蔵置場 |
<令和4年竣工 労働生産性の向上と労働環境の改善を実現する冷蔵倉庫>
東扇島事業所の庫腹能力は約37,000トンであり、二次配送業務に特化した最先端の自動倉庫です。より細やかな物流ニーズに応えるべく、川崎事業所の業務をこの東扇島事業所と分割することで、大手食品メーカー二次配送機能の量的・質的増強を図っています。また、自動化によって低温度帯作業負荷の軽減を図ることで、労働環境の改善を実現していっています。
敷地面積 |
5,000m² |
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構造 |
冷蔵庫棟 RC造(1・2F) S造(3F) |
冷蔵倉庫内訳 |
収容能力 約37,000トン |
荷捌場 |
ドックシェルター 15基 |
荷役機器 |
垂直搬送機 6基 |
仕分場 |
面積約1,100m²(約340坪) |
許認可 |
保税蔵置場 |